Class
クラス
1年生
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油絵実習 Ⅰ
油絵の堅実な基礎力の獲得を目指し、古典技法と現在主流となっているプリマ描きやドローイング絵画風の作画法などとの相違点を理解すること、つまり絵画の構造の歴史的変遷の理解と描法を修得することを目標とする。
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デッサン実習 I
デッサンの制作を主内容に、デッサンを通して事物の見方や認識 についても考察する。あらゆる造形活動を行う上で根幹の力とな り得、伝統的かつ基本的な技術と言えるデッサン力を養い、その 行為の意味を考察する。
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油絵基礎演習
多様な表現の展開可能性を持った油絵の基礎課程としての課題を通して、身近な場所から作品の主題を発見し、制作行為を通して構想を深める態度を身につける。(課題例:「自室あるいは生活空間から」)
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構成演習 Ⅰ
1人1枚ずつ手渡された鏡をモチーフとして絵画制作に取り組む。鏡を設置する場所はアトリエや校庭など学内のフィールドワークを通して行い、空間・時間を各々設定する事によって、場の固有生の発見から演習が始まる。
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版画制作実習I
版画領域の凹版の代表的な技法である銅版画による制作実習 をノン・トクシック技法により行う。ハードグランドエッチングやドライポイント、メゾチント等を通して、銅版画の基本的な技術とその概念の理解を深める。
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彫塑演習
首像制作を通して、人体の構造や動きを捉える観察力と基礎的な造形力を養う。また彫刻制作の基本的技術を段階的に身に付ける。モデルを様々な方向から観察したクロッキーを参考にして、心棒を組み、粘土づけをしていく。
2年生
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油絵実習 Ⅱ
油絵の基礎課程としての基本的な表現について、実習を通して修得し、併せて油彩画表現の基礎力の深化を計る。比較的大きな制作画面にも取組みつつ、単に絵具に慣れるだけではなく、画面を積極的に構築する柔軟性を求めて行く。
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デッサン実習 Ⅱ
デッサン実習Ⅰで経験した基礎的な訓練としての素描の在り方を一歩進め、より大きなフォーマットで実習を行う。形態、明暗、量感、諧調などの観点に基づく正確な描写力を養うとともに、描く行為の根幹に立ち戻ってデッサンそのものの意味を考察する。
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構成演習 Ⅱ
私達を取りまく身近な環境や事象を再考察し、作品制作のテーマの見つけ方、構成力や表現力を養う。平面に限らず、素材、形式自由の作品制作に取り組むことで現代における表現の多様性を知り、新たな表現の可能性を積極的に模索する。
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版画制作実習 Ⅱ
四版種のひとつである凸版技法の中から、緻密で写実的な版画表現が期待出来る木口木版画技法を学ぶ。「版木の準備」「下絵の制作」「製版」「摺り」の基本的なプロセスに加え、バレンによる「雁皮刷り」も行う。
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油絵材料・技法演習
西洋の古典絵画技法を用いて実際に作品として描画する演習を通して、過去から現代に至る西洋美術を支えてきた絵画の構築方法を合理的に理解し、今後の各自の作品制作においてそれらを応用する事を目的とする。
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学外演習
学内での実習中心の創作研究と並行して、美術館などの実地研修を行うことによって、表現活動を取りまく社会的な環境を知り、文化的な教養を深め、表現領域の幅広さを知ると共に鑑賞眼と批評精神を養う。
3年生
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油絵実習 Ⅲ
油絵実習 I・II の応用・展開として、担当教員の指導のもと、自主的なテーマ設定による自由制作を通して各自の創意を表現に反映しうる思考法と技術を学ぶ。また卒業後のキャリア形成を視野に入れたポートフォリオ製作の演習を行う。
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デッサン実習 Ⅲ
1・2年次のデッサン実習 Ⅰ〜Ⅱで修得した基礎的な描画能力と造形力に加えて、作品制作の展開に不可欠な素描(デッサン・ドローイング)の在り方を探求し、各自の表現の基盤を確立させることを目的とする。
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構成演習 Ⅲ
現代を生きる事を強く意識した上で、私達を取りまく環境や様々な事象を再考察し、テーマにしたがって各自の制作を進める上で思考性や構成力・表現力を養う。平面に限らず、素材、形式自由の作品制作に取り組むことで現代における表現の多様性を知り、新たな表現の展開を積極的に模索する。
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古美術研究
油彩画の起源およびフレスコ画やテンペラ画の古典絵画などの知識の充実を計るために、イタリアなどヨーロッパでの長期の実地研修を経験し、現代にまで息づく西洋美術の生きた伝統に触れてその専門性を高める。
4年生
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油絵実習 Ⅳ
学部4年間の総括として大作(平面作品の場合は100号サイズ相当)を制作する。3年次迄の油絵実習 Ⅰ〜Ⅲの延長上にあると共に、さらに表現の工夫を重ねる事などをして、各自の表現のあり方や材料技法の研究を行う。
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卒業制作
油絵実習Ⅳの課題と並行して各担当教員の指導のもと大作(平面作品の場合は100号サイズ相当)を計画し、各自の表現のあり方や材料技法の研究を通して、4年間の集大成としての作品を完成させて提出・展示する。
大学院
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博士前期課程1年
絵画、版画、現代アートなどの諸分野における各学生の研究計画にに基づき、現代における美術表現の文化的・美的な構造を検証しつつ、より専門的な創作実践に取り組む。また、西欧の古典技法であるフレスコ画の実習に取り組む。
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博士前期課程2年
絵画、版画、現代アートなどの諸分野における各学生の研究計画を検討しながら、それぞれの創作の方向性を尊重し、担当教員は技術と理論の両面の観点から指導を行い、集大成としての修了制作に取り組む。
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博士後期課程
作家あるいは研究者としての自律的で高度な創造的制作の素質を養成するための研究を行う。博士論文のテーマと作品との整合性を高めながら創作研究を行ない、独自性のある高次元の作品制作と研究発表ができる力を身に付ける。